インド行きました 2022.5 その4

バザールの日曜日の午後に

1件だけ仕事場を見せてもらえるところがありました。

クルの川沿いにあるインダストリアル・エリアから

車と徒歩で傾斜地を上がった場所。

お休みの日だけど職人さんが一人だけ来てくれてました。

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ここもショールが中心。

比較的真新しい機が並んでいます。

製品は街の方にあるショールームで見せてもらいましたが

ローカルシープよりも輸入のメリノウールを使うものが多いみたいです。

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写真はメリノですが、

ヤクやローカルシープの産地はアップルバレーという場所で

クルからマナリへ行く途中にあるそうです。


この工房の社長さんはデリーにいるそうで

見学しかできなかったのですが

後日この社長さんがデリーの出先に訪ねてきてくれて

見本をいろいろ見せてもらえました。

その様子ったら、日本のアパレル生地屋さんそっくりで

在庫数もすぐに分るし、見積もりもその場ですぐ!

(インドなのに・笑)

私はその商談時間をお昼に充て、チャーミエン食べながらで

失礼しました。

さらに驚いたことに

試しに選んでみた生地が翌日の午前中に届いたんですよ。(笑)

クルの街からの夜行バスにこうした荷物を運ぶサービスがあるらしく。

まぁ、届いた内容が注文と大幅に違っておりましたけれども、

インドなので。オチはあります。

社長さんがホテルに生地が届けに来た時間とPCR検査がこれまた重なって、航空会社との電話も重なって

多めに支払い釣りはいらんと手を振ったら

不思議そうな顔をされました。

本当に失礼ばかりしてしまいました。

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ここからはまた話しと時間を巻き戻し、

5月16日(月)です。

早朝からの下痢と熱で起きれず、

11時ごろの出発にして

途中の道沿いで教えてもらったウール屋さんへアポなしで訪問しました。

なかなか大きな工房です。

ここでは糸から織りまでを一貫して行っていて

入り口にはショールとツイード(服地)を並べる店舗もありました。


ジャワ島トゥバンの織工房でもそうでしたが、

リズミカルな音楽を掛けながら

リズミカルに織っています。

30代くらいの若い社長さんですが

職人さんたちが皆ニコニコしていていい感じ。

織っているのは全部ショール。

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チベタン風のお母さんも。

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ヤクの天然色です。

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下は寄りを掛ける前の糸。

写真がありませんが、緯糸はチャルカ(糸車)を使って作業されていました。

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こちらは経糸を巻き取っている作業場です。

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織りあがった布の整理をしているおじいさん。

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店舗からいくつかのツイードを選んで車に乗せたら

荷台も助手席もパンパンです。

やはり時間がかかっても車で動くのが私には合っていますね。

行き当たりばったりの買い付け派だから。



この後は運転のシュルジートさんの意見で

チャンディガールまで一気に戻ろうという事に。

デリーから4~5時間ほどの都市で空港もあるし。

しかし

途中の山道でまた長い渋滞。

桃源郷みたいな場所の渋滞に綿菓子売りに来る青年たち、

一体どこから来るのでしょう??

その先私はほとんど寝落ちていたのですが

チャンディガールに着いたのは夜10時近くだったかもしれない。

シュルジートさんが薬局で

この「電解水」の粉末を買ってくれて

これ飲んだら治るよ、って。

水に溶かしてね。

飲んでみたら、あ、ポカリでした。

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翌朝には熱が下がり、

体力も少し戻ってきて助かりました。


翌日はwifiも快調でデリーに入る前に

あれこれ予定を立てられました。

先ずは直接カーゴ会社へ。

車の中は出発時と同じ、スーツケース1個だけになって

またコンノートプレイス近くのホテルに。

夕方は元気を取り戻し

また徒歩で生地を買いに出かけたりして。

あぁ、デリー。暑いです!


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次回最終回は・おまけ編

デリーとシンガポールの「まめたび」です。

お時間がありましたら

また引き続き眺めてみていただけたら嬉しいです!