バザールの日曜日の午後に
1件だけ仕事場を見せてもらえるところがありました。
クルの川沿いにあるインダストリアル・エリアから
車と徒歩で傾斜地を上がった場所。
お休みの日だけど職人さんが一人だけ来てくれてました。
ここもショールが中心。
比較的真新しい機が並んでいます。
製品は街の方にあるショールームで見せてもらいましたが
ローカルシープよりも輸入のメリノウールを使うものが多いみたいです。
写真はメリノですが、
ヤクやローカルシープの産地はアップルバレーという場所で
クルからマナリへ行く途中にあるそうです。
この工房の社長さんはデリーにいるそうで
見学しかできなかったのですが
後日この社長さんがデリーの出先に訪ねてきてくれて
見本をいろいろ見せてもらえました。
その様子ったら、日本のアパレル生地屋さんそっくりで
在庫数もすぐに分るし、見積もりもその場ですぐ!
(インドなのに・笑)
私はその商談時間をお昼に充て、チャーミエン食べながらで
失礼しました。
さらに驚いたことに
試しに選んでみた生地が翌日の午前中に届いたんですよ。(笑)
クルの街からの夜行バスにこうした荷物を運ぶサービスがあるらしく。
まぁ、届いた内容が注文と大幅に違っておりましたけれども、
インドなので。オチはあります。
社長さんがホテルに生地が届けに来た時間とPCR検査がこれまた重なって、航空会社との電話も重なって
多めに支払い釣りはいらんと手を振ったら
不思議そうな顔をされました。
本当に失礼ばかりしてしまいました。
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ここからはまた話しと時間を巻き戻し、
5月16日(月)です。
早朝からの下痢と熱で起きれず、
11時ごろの出発にして
途中の道沿いで教えてもらったウール屋さんへアポなしで訪問しました。
なかなか大きな工房です。
ここでは糸から織りまでを一貫して行っていて
入り口にはショールとツイード(服地)を並べる店舗もありました。
リズミカルな音楽を掛けながら
リズミカルに織っています。
30代くらいの若い社長さんですが
職人さんたちが皆ニコニコしていていい感じ。
織っているのは全部ショール。
チベタン風のお母さんも。
ヤクの天然色です。
下は寄りを掛ける前の糸。
写真がありませんが、緯糸はチャルカ(糸車)を使って作業されていました。
こちらは経糸を巻き取っている作業場です。
織りあがった布の整理をしているおじいさん。
店舗からいくつかのツイードを選んで車に乗せたら
荷台も助手席もパンパンです。
やはり時間がかかっても車で動くのが私には合っていますね。
行き当たりばったりの買い付け派だから。
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この後は運転のシュルジートさんの意見で
チャンディガールまで一気に戻ろうという事に。
デリーから4~5時間ほどの都市で空港もあるし。
しかし
途中の山道でまた長い渋滞。
桃源郷みたいな場所の渋滞に綿菓子売りに来る青年たち、
一体どこから来るのでしょう??
その先私はほとんど寝落ちていたのですが
チャンディガールに着いたのは夜10時近くだったかもしれない。
シュルジートさんが薬局で
この「電解水」の粉末を買ってくれて
これ飲んだら治るよ、って。
水に溶かしてね。
飲んでみたら、あ、ポカリでした。
翌朝には熱が下がり、
体力も少し戻ってきて助かりました。
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翌日はwifiも快調でデリーに入る前に
あれこれ予定を立てられました。
先ずは直接カーゴ会社へ。
車の中は出発時と同じ、スーツケース1個だけになって
またコンノートプレイス近くのホテルに。
夕方は元気を取り戻し
また徒歩で生地を買いに出かけたりして。
あぁ、デリー。暑いです!
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次回最終回は・おまけ編
デリーとシンガポールの「まめたび」です。
お時間がありましたら
また引き続き眺めてみていただけたら嬉しいです!